エフォートレスな家族の形って?
~令和元年・溝口家の場合~

~農家・ヨガ・ブランディング 溝口優子の場合②
プライベート編(家族編)~
前回は「ありたい暮らしをデザインする」そんな溝口優子さんの「エフォートレス」なお仕事術をご紹介しました。
千葉県成田市にお住まいにも関わらず、週2で東京へ出向いて朝活やブランディングの仕事をこなしている溝口さん。そんな中、家族との時間はしっかりと確保しているそう。今回は、プライベートの部分に編集部の高井が迫っていきます。
毎週泊まりで東京へ行く溝口D、その間の子育ては?

では、お仕事編に引き続き、お願いします。お仕事編でいろいろお話を聞かせていただいたのですが、プライベートでは息子さんがいらっしゃいますね。
はい、息子が1人。今は幼稚園に通っていますが、その前は保育園に預けていて、片道1時間もかけて送迎をしていました。

それって結構な距離ですよね?時間もかかるし、大変だったのでは?!
お迎えが18時だとして、さらに自宅まで車移動。帰ってからご飯の支度を始めるにしても時間が遅いので、寝かしつけをするまでに疲弊している感がすごくありました。
そこで、思い切って家から近い幼稚園に変更しました。時間も1/5になり、朝も以前より慌てることになく準備できています。

わかります。保育園は遅い時間まで預かってくれるけど、それは入学前までしか通用しませんもんね。小学生は自分で学校に行くので、送迎の手間はなくなりますが、帰宅する時間が早いというのはネックですね。
最近、「小1の壁」ってよく話題になっていますが、私も少なからず直面すると思っていて。小学生って保育園よりも帰りが早くなりますよね。その前に自分の働き方を確立しておきたい気持ちが大きいからこそ、変えてみました。

そうなると、1人じゃできないので、夫にも協力してもらっています。

そして溝口さんの1週間のスケジュールを見ると、水木と泊まりですよね?その間、息子さんはどうしているのですか?
息子は夫と一緒に過ごしています。夫は農業をしているので、ある程度時間の自由は効くので、送り迎えは問題なしです。水木はちょうど野菜の発送作業がないので、比較的自由度が高い日でもあります。

でも夜は寂しくて寝られないとか、ないですか?ご飯どうしているんですか?
幼稚園に迎えに行ったら、そのままショッピングモールに行って、好きなことをしてもらっています。たとえば、普段は禁止になっているゲームセンターで遊ぶとか、ガチャガチャOKとか、ちょっとした非日常になるようなことを了解しています。また、男同士、話もできるので良い意味での親子水いらずで過ごせる時間が実は楽しかったりします。

離れる時間があるからこそ、べったりな日があっても気にならないのかもしれないですね。 息子については、もう何をしても怒る気が起きないくらい、可愛くて仕方ないんです~♡息子に腕枕してもらって寝たり、手を繋ぐときも恋人つなぎをしてみたり、もう毎日可愛くて仕方ないですよ~♡

え~~~!!そんなに溺愛しているなんて…!
聞いていて鼻血が出そう。
息子さん「小さな恋人」のような存在なんですね。私の場合、息子は全く小さな恋人的な存在ではなく、宇宙人が1人いるような感じで、行動全てが謎で理解不能なことがストレスです…。
家族という最小単位の中でも必要なのは目的

毎週泊まりで子どもと離れるということについて、かなり私の中では「してはいけない」ブロックがかかっているのですが、その部分で負い目ってないんですか?
ないです!!
そもそも負い目があるってことは、自分が自由じゃないから自由にして欲しいという欲求からくる気持ちです。私は、自由になりたくて東京に出ているのではないので。
家族ってコミュニティの最小単位であって、我が家は個人経営をしているので家族はチームみたいな感覚なんです。家族でありチームにとって一番良い方法を考えて取っているので、家族に負い目はないし、むしろお互い一番やりたいことをやれている環境を作り出して動かしていくのが必要でやってる感じで。

な~る~ほ~ど~。
旦那様についても理解があるってことですね。
理解があるというよりは、しっかり言葉にして話して伝えながら意識改革をしているというイメージかな。今の暮らしが気に入っているので、それを守るためにお互いがどうすることがベストなのかを常に考えいます。
今の状況についても夫のやりたいことは存分にできているからこそ、協力してもらえるのかも。家族内でどこに向かうのかの目的がはっきりしていれば、手段についてはなんでもいいので、できる人がやればいい。その部分に○○するべきとかの固定概念がないっていう部分ではエフォートレスなのかも。

そうか、エフォートレスじゃないときは、手段についても限定的に考えていることが多くて、行動に移せないというパターンにはまってしまうのか!
夫は私がどんな仕事をしているのかしっかりと把握している訳ではないです。でも私は夫の農業を応援しているし、夫のやりたいことについては最大限の協力をしています。その代わりに妻である私のやりたいことも最大限に応援して欲しいので、伝えていますよ。

察しろって言っても、普通分からないですし、よかれと思ってしたことが違ったりするのは伝わってないのと同じですもんね。

(編集部)プライベートで溝口優子さんがエフォートレスだと思う部分は2つ。
ポイント① 子どものために自分を犠牲にしない
子どものことは大好き!でも手取り足取りべったりという訳ではなく、仕事は仕事としてしっかり切り替えて、手放すところは手放し、家族で分担して家族のオリジナルな方法を育てていく感じがエフォートレス。
ポイント② 常識のフォーマットにはめない。
目的という枠を決めれば、手段はなんでもいい。手段に「○○べき」を並べて手段を制限しない。0から作り出すことで、自分にしかできないことが確立される。それを家族で作っていくことがエフォートレス。
子育てについても「○○すべき」に囚われない溝口さん。息子さんが可愛くて仕方ない様子も伝わってくるのに、1泊2日で離れられる潔さが印象的でした。溝口さんの「エフォートレス」なプライベート編をご紹介しました。
次回は、溝口編集長にまとめとしてお話いただきます。
<2019年11月30日発行予定>
投稿者プロフィール

- 石川県金沢市在住。転勤生活10年、元転勤族妻ライター。ライターの傍ら、事務職勤務だった経験を生かして事務作業パソコンのサポートを行う。金沢が好きすぎて、いしかわ観光特使に。夫は単身赴任の中、3人の子育ても同時進行中。
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