地域PRの視点で読みとく!新百合ヶ丘の今とこれから~変化の時代を生き抜くヒント~


こんにちは。エフォートレスマガジン編集部の福岡すみれです。コロナウィルスに伴う自粛生活も長丁場となり、after コロナ・with コロナを見据えての「新しい生活様式」という言葉も生まれました。これからの生き方・ビジネスのヒントをお探しの方も多いのではないでしょうか。

そんな中、SNS でとある面白い投稿を見つけました。「在宅ワークを豊かにする、おすすめのお取り寄せアイテム」というスレッドです。

かわいらしいスイーツやお花、本格食材に、癒しグッズ…と並ぶ投稿の中で、ふと目に入ったのが「ミツバチさんというパン屋さんのカヌレがおすすめ」というもの。なんでも「川崎市麻生区のお店で、楽天でもカヌレ部門で1位に入賞した実績があって…」ということなのですが…。

な、な、な、なんと??!?!?!

『ミツバチ』と言えば、幼い頃から通いつめていた実家近くのパン屋さんではないですか! いつの間にかネット販売をはじめただけでなく、こんなおしゃれな雰囲気で、しかも全国区になっていたとは?!

懐かしいお店が次々に無くなっていく一方で、地元でも販路を広げている店舗がある。その秘訣とはなんなのか?コロナでみんな大変!という中でも、選ばれているのはなぜ?


いてもたってもいられなくなり、ご紹介者の間瀬奈津子さんにお話しを伺いました。

新百合ヶ丘地域のPR をご担当:間瀬奈津子さん

間瀬さんは、新百合ヶ丘地区の地域情報誌の会社にお勤め。地域の様々な活動の発掘・PR支援をなさっています。今回はミツバチさんだけにとどまらず、今勢いのある若手農家さんなどもご紹介いただきました。

この記事では地域密着でありながらも、Webやコミュニティの活用で販路を広げていかれている事業者さんの事例から、変化の時代を生き抜くヒントを探っていきたいと思います。

フクオカ

この度はよろしくお願いいたします!ミツバチさんの件、本当に驚きましたし、地元民としては本当に嬉しかったです。今日は色々と教えてください。


間瀬(敬称略):ミツバチさんは、カヌレだけでなく食パンのネット販売などもされていて、今本当に人気なんですよ~。

新百合ヶ丘周辺は開発から半世紀がたち、お年寄りの街になりつつありました。それがマルシェなどの効果もあり、若手農家さん・店舗さん・そしてお客様との交流が増え、今本当に若者が元気な街に変わろうとしています。今日は面白い事例があるのでぜひご紹介したいです!

フクオカ

ありがとうございます!ではまず、間瀬さんの自己紹介からお願いできますか?

はい。改めまして間瀬奈津子です。私はもともと大学卒業後、東京の大手銀行に勤務していたのですが、配偶者の転勤により大阪→東京→新百合ヶ丘(川崎市麻生区)→流山(千葉)と引っ越しを経験。

自宅を購入を機に新百合ヶ丘に戻ってきました。自然が多く、教育環境や治安も良い、暮らしやすい丘の街を夫婦で気に入っています。

千葉に住んでいた頃は、仕事と家事育児だけの生活にモヤモヤしていた時期があり、子育てママ向けイベントの運営などに携わってみていたんですね。そこでママが活躍するイベントや街づくりの仕事に感銘を受け、新百合ヶ丘に移り住んだあとも、街づくりの動きがないのかな、と探し始めたんです。

住みやすくていい街なのに、高齢化が進んでいて、もったいないなぁと。それから地域で活躍するキーマンを探してイベントをお手伝いしたりしながら人脈を広げていきました。

そうこうするうちに、地域に関わるお仕事の魅力に取りつかれ、3 年前に銀行を退社し地域情報誌の会社に入社。現在は新百合ヶ丘駅でのマルシェ立ち上げを経て地域情報誌の広告営業などに携わっています。

複数の販路があっても、顔は1つでなくてもいい

フクオカ

それでは早速ミツバチさんについて教えてください。ミツバチさんは楽天でも受賞歴があるというお話でしたよね?

間瀬:はい、ミツバチさんは、楽天さんでのオンライン販売を開始されてから、楽天カヌレランキング1位の入賞実績もあり、コロナ禍でも注文が絶えないそうです。Web での見せ方などもとても工夫されていて、マルシェ出店などを含め、いつも何かしら新しい取り組みに挑戦されているのも魅力の 1 つですね。

そして面白いのが、Web 上での見せ方と、地元での見せ方が違うように見えるということです。

Web ではお取り寄せグルメという感じで高級なカヌレを扱うお店の印象である一方で、店舗はいつもと変わらず地元のパン屋さんという面影を維持しています。

オンラインで人気が出たからといって、必ずしも店構えをそちらに合わせるということでもなく、毎日通ってくださるお客様とは変わらない気さくなコミュニケーションを。

Web ではカヌレという主軸商品を中心とした商品ラインナップ、販売対応を取られていて、両立されていることが今も愛されている秘訣ではないかなと思います。

フクオカ

サービスのイメージは1つに集約するものと思っていたので、目から鱗でした。確かに久しぶりに帰省したときに、ミツバチさんがあまりにオシャレで普段使いできなくなっていたら寂しいです…!


変化の時代には、自分のリソースを最大化したものが生き残る

フクオカ

ミツバチさんの人気の裏にはどんな理由があると思いますか?

間瀬:そうですね、一言で言うと、自分たちのリソースを最大限利用したという点が挙げられると思います。

ミツバチさんの店主みずから販売手法やSNS活用方法を日々研究されていらしたり、奥様もデザインがお得意でお店のポップも担当されていたりと、ご家族で一緒に新しい挑戦をされていると聞きました。

他にはいのうえのうえんさんといって、地元の農家さんなんですが、インスタグラムを使いこなして、自分たちの取れた野菜を美しく見せるところも出てきたりと、時代に合わせた打ち出し方をされている方もいます。

発信力が高いとか、独自の世界観があるというのは、これからの時代強みになりますし、一歩抜きんでるきっかけにもなります。

川崎市麻生区・いのうえのうえんさんのインスタグラムより


フクオカ

え!これがお野菜とは!!すごいですね。でも、皆さんがデザインのセンスがあるとも限らないと思うのですが…。自分のリソースを使うとは、例えばどんなことなんですか?


農家さんの事例であげますと、先ほどのいのうえのうえんさん(インスタグラム掲載)の他にも、自身の強み・経験と農業をうまく掛け合わせて活動をされている方がいますね。たとえば、元デザイナーさんですとSNSや見せ方が上手、元会社員だと人を雇う、組織化、仕組化が上手 という具合です。


代々農家さん、農家ひとすじという方も多いですが、元商社でバリバリ海外経験がある方など、農業を継ぐ、帰農されることは様々な事情もあるかとは思うのですが、農業をするからには自分のこれまでの経験を生かして新しい時代の農家を作っていかれている方も多い傾向があると感じます。


こういったリソースとか強みというと、特別な才能のように聞こえてしまうかもしれませんが、これはどなたにも当てはまることなんですよ。

例えば私も、いろんな地域に引っ越したことがあるので、その人脈をいかすこともできますし、複数の地域の良さや改善点を客観的に見ることができるんですね。それが今強みとして発揮できていると感じています。



フクオカ

必ずしもビジネスに直結しなくてもいいんですね!ということは、趣味や特技・子育て経験の中にも、たくさん可能性がある気がしてきました^^


コミュニティの存在が、行動を加速化させる!

フクオカ

間瀬さんは新百合ヶ丘でマルシェの事務局運営もなさっていると伺いましたが、マルシェはどんな意味あいがあるのですか?

間瀬:マルシェが街にもたらす効果はかなり大きいと感じていますね。実際マルシェをきっかけに出会いがあったり、ノウハウの交換とかコラボが生まれることもあります。

あとは、マルシェに行くとキーパーソンに会えるというメリットがあるんです。気になる人をSNSで見かけてもFacebookなどで面識がない人に申請出すってなかなかできないじゃないですか(笑)

そのような人も、マルシェなどもリアルな場で街のキーパーソンと気軽に会える場所があると、街で何かを始めるきっかけになるのかなと思いますね。

また、マルシェで生まれたコラボレーション事例を紹介させていただくと、いのうえのうえんさんはマルシェをきっかけにこれまでの人脈を生かして、同じコンセプトを持った農家さんと「畑 から、台所へ」というユニットを作られました。


30代から40代の麻生区出身で、みなさん見た目もかっこよく現代的なんですよ。販売されている野菜も昔ながらの製法の野菜だけでなく、色鮮やかな野菜まで栽培されていて、ディスプレィも美しいです。


来場者アンケートでもおしゃれなディスプレイは高く評価されていました。SNSを使いこなす世代の方が自分たちのセンスを惜しみなくいかし て、農家はかっこいいというイメージに見事に変えていかれたんです。

個人で活動するだけでなく、 コミュニティで活動する、その結果一人ではなし得なかった大きな企業とのコラボも生まれ たりと新しい可能性が広がっています。

MUJIカフェ(無印良品)さんとのコラボが実現しました。
(いのうえのうえんさんのインスタグラムより)

新百合ヶ丘のいいところは、自分のセンスを生かせる土壌があるという点だと思います。少し形を破ってみたいというふつふつとした思いや、自分たちはこうしていきたいという想いを叶えられる、叶えることを応援する人たちが多くいるのも魅力だなと思いますね。

地域PR のお仕事&可能性とは?

フクオカ

最後に、地域PR とは何かを総括していただけますか?

はい、地域 PR とは、文字通り地域の魅力を内外に第三者の視点で発信することです。本当に良いと思ったもの、全国で知ってもらいたいことを伝えていく。それによって、今お住まいの方にはもっと日々の暮らしが豊かになるご提案ができますし、全国の方にも新百合ヶ丘の魅力を知っていただける。

例えばミツバチさんがオンラインショップで有名になることで、ミツバチさんの拠点「柿生」が有名になるという副次的な効果があって、柿生に来る人や住む人が増え、マンションが売れる効果も期待できるかもしれません。

子どもたちが柿生っていい街だなとふるさとを好きになる。それが町おこしというか、最終的に街の価値を高めていくのだと思っています。


新百合ヶ丘には他にも素晴らしい人材やビジネスがいっぱいあるんですね。ただ、皆さんその道のプロでも、客観的な視点でサービスの魅力を語るのはどうしても自分では難しいと思うんです。なので、第三者視点で、これからも新百合丘の魅力を発信していきたいと思います。それが地域のPRの醍醐味ですね!

読者の皆さんも、ぜひわが街新百合ヶ丘エリアにいらしてくださいね!

*ミツバチさん:
 https://www.instagram.com/mitsubachijp/
*いのうえのうえんさん:
 https://www.instagram.com/inoue_nouen/

フクオカ

コロナ騒ぎで物事が停滞する中、ご自身はオンラインで学べる PR 塾に入られさらに研鑽を積まれている間瀬さん。新百合ヶ丘という街へのこだわりや愛情、そして何よ り地元企業や生産者さんを応援したいという人一倍のピュアで熱い想いに心打たれました。 今日はお話をありがとうございました!


【エフォートレスまとめ】
変化の時代を生き抜くために、できること

今回お話を伺ってみて、大好きな地元にこんな風にチャレンジされているお店や農家さんがいらしたこと、また、それを地域PRという形で人をつなぎ応援されている方がいらっしゃることに感銘を受けました。

教えていただいた3つのポイントはとてもエフォートレス!ママ&個人事業主の私もヒントをたくさんいただきました。

①顔は1つでなくてもよい
②自分のリソースを最大化する
(その前にぜひ棚卸をしたいもの!)
③コミュニティの力を借りる

ぜひ皆さんも、ご自身にあてはめて考えてみてくださいね!

以上、新百合ヶ丘を全国区に!PRの力で地域を盛り上げる!間瀬奈津子さんのお話でした。次回はいよいよ「ミツバチ」3代目店主の松倉圭吾さんに楽天で人気となった秘訣を伺います。お楽しみに!


投稿者プロフィール

福岡すみれ
福岡すみれ
食・子育て・英語・ビジネス・女性のキャリアなどについて記事を書いています。前職はお酒&飲料メーカーの役員秘書、現在はフリーランスで3児の母です。あなたが、そして家族やチームが輝くように…令和の時代を軽やかに生きるヒントをお届けできればうれしいです。

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